【釣りを仕事に…、船長編】就職方法と、フィッシングライフを考える

海釣り
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船釣りが好きな人ならば、一度や二度は考えたことがあるのではないでしょうか?

遊漁船の船長になることを!

そこで今回は、遊漁船の船長になる方法と、その後のフィッシングライフについて解説をします。

【釣りを仕事に…、船長編】就職方法と、フィッシングライフを考える

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遊漁船業の登録

一昔前は、船舶の免許さえあれば誰でも遊漁船業を営むことができましたが、現在は営業所の所在地を管轄する知事の登録を受けなければ開業ができません。

登録を受けるには条件があり、簡単に要略すると

  • 海技士免許又は小型船舶操縦免許(1級又は2級)と、特定免許の取得
  • 1年以上の遊漁船業の実務経験、又は10日以上の実務研修を修了。
  • 遊漁船業務主任者養成講習を受講

などが上げられます。

詳細は→http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/040301/yuugyosengyou.html
※高知県のHPですが、法律内容はどこも同じです。

 

ポイントや潮流、パターンを熟知するための実務経験

船長になるための手続きをクリアーしても、本当の意味での実務経験がなければ、船長を続けることは困難。

人気の遊漁船はどこも釣果をホームページで発信しているので、そこよりもいつも少なければ、お客さんが逃げてしまいます。

そのためには開業前に、実地訓練することが必要。

もっとも確実なのが、遊漁船のポーターとして修行すること。

ライバルが増えるので嫌がる船長さんもいますが、中には、将来船長希望のやる気のあるポーターを求めている場合もあります。

修行期間は地道で苦労が多いですが、得るものは大きいです。

 

船の購入はどうする?

ポーターの給料は安いので、借金をして船を購入するには融資が困難です。

できれば前職の間にお金を貯めておくのが現実的です。

船の値段はピンきりですが、国産の高級自動車くらいの予算があれば、近海で遊ぶには充分な中古船を購入できます。

なお、船の購入は当たり外れが大きく、知識や勘が必要なので、その詳細はここでは省きます。

スポンサーが付く場合もありますができれば、意外に上手くいかないことが多いと思っています。

その理由は、元々船長になろうと思う人は、人から指示されるのが嫌いで、仕事であっても自分の意思で物事を決めたい気持ちが強いからです。

スポンサーはお金を出しているので、営業方針にとてもうるさい人ばかりです(もちろんですが)。

その結果、お互いがぶつかり合って、辞めてしまう船長を何人も見たことがあります。

 

船長になってからのフィッシングライフ

船長になると、その大半が釣りを辞めてしまいます。

その理由は、毎日釣りと向き合っているから、時間に余裕のあるときくらいは、陸で遊びたいという願望が大きくなるからです。

極稀に、個人的に釣りを楽しむ船長さんもいますが、少数派です。

なお、遊漁船を始めたばかりの頃はお客さんが少ないので、漁で生計の足しにする船長さんが多いです。

そういった経験も、遊漁船業が軌道に乗り始めると、釣りを辞めてしまう理由の一つでしょう(始めた頃の苦労を思い出すのが嫌)。

釣り中心の人生を送るのであれば、船長になることはおすすめできません。

ただし、職場を海に求めたいのであればアリだと思います。

なお、遊漁船の船長さんは意外にストレスの多い職種で、釣れない時間帯に胃薬をがぶ飲みする姿を何度も見たことがあります。

豪快に見える船長さんほど、胃薬を隠し持っている傾向が強いと感じます。

逆に言えばその繊細さがないと、日々居場所の変わる魚を追い続けて、なおかつ釣らせることはできないのかもしれません。