エギングで大型アオリイカを釣る方法とは?

アオリイカ

エギングで大型のアオリイカを釣りたい!エギンガーなら、一度は思ったことのある願望ではないでしょうか?初心者の方をはじめ、エギングを楽しんでいた方も改めて大型のアオリイカを釣るときに必要なタックルと、釣り方、狙うポイントを詳しく解説します。

エギングで大型アオリイカを釣る方法とは?

そもそも大型アオリイカとは?

エギングの魅力のひとつとも言えるのが、やはり「キロオーバー」と言われる大型のアオリイカが掛かった時のやりとりではないでしょうか。
通常、大型アオリイカの大型とはどのくらいのサイズを指すのかと言うと、1キロ~2キロを超えるアオリイカの事で、3キロを超えるサイズだと、超大型という言い方をします。

大型アオリイカが掛かると、リールのドラグから勢いよくラインが引き出され、その時のドラグの音が何とも言えません。
ちなみに、日本に生息しているアオリイカは、「シロイカ」、「クアイカ」そして「アカイカ」の3種類に分ける事ができ、最も大型化するのは、アカイカだと言われています。大きいアカイカになると、6キロにもなるそうで、レッドモンスターと呼ばれています。

大型アオリイカの釣れるシーズンは?

大型のアオリイカが釣れるシーズンは、主に春の4月後半~初夏の6月前半頃です。
この時期は海水温が上昇し、大きくなった親イカのアオリイカが産卵のため浅場に現れる時期にあたります。
その他、春よりは小さいサイズですが、真冬は1キロから大きくて2キロ程度のアオリイカが釣れます。
冬場は海水温が低い為、深場でじっとして生息していることが多く、動きが殆どと言っていいほどありません。狙って釣るには水深のある深場に対して、スローなエギの動きを演出するテクニックと、根気が必要です。
真冬は全く釣れないことも多いので、経験から春のシーズンをお勧めします。

春の大型アオリイカを狙うポイント

春に釣れる大型のアオリイカを狙う主なポイントについてですが、海中に岩礁などがあり、その周りにベイトが集まる潮通しの良い浅場や、藻場があると良いと言えます。

さらに浅場や藻場でベイトを捕食した後に、沖の深場へと通じるブレイクなどがあればさらに最良のポイントです。
このようなポイントは磯場に多く見られますので、アオリイカの釣果実績のある磯場へ足を運んでみるもの良いでしょう。
また、朝まずめや夕まずめの時間帯は、アオリイカの活性が上がるので、その時間帯を狙うと釣果が期待できます。

大型アオリイカのタックルは?

●エギングロッド選び

さて、エギンガーが気になる大型アオリイカを狙うタックルについてご紹介します。
まずエギングロッドは、硬めの長いものを選びます。ロッドに「MH」と表示してあるロッドがお勧めです。

シマノ ロッド セフィア SS R S906MH

シマノ ロッド セフィア SS R S906MH

エギングロッドは、硬さをアルファベットで表記しており、その表記は、L(柔らかい)、M(中間)、H(硬い)となっています。

アルファベットを組み合わせて、「MH」のように硬めよりの表示をしている場合もあります。ロッドが硬いと軽くシャクリを入れた時、重たいエギにアクションを伝えやすい事、ロッドの感度が柔らかい竿に比べて高くなるので、小さなアタリが手元に伝わりやすいというメリットがあります。

また、春イカは遠投する傾向にあるので、飛距離が出しやすいロッドの長さのものを選びます。8.5フィート(2.59メートル)から9フィート(約274メートル)程度で、自重100g以下がお勧めです。


●エギングリール選び

エギングリールは、2500番~3000番のスピニングリールを使用します。できればリールにパワーがある3000番をおすすめします。春のアオリイカは引きが強いので、引き寄せるための力がリールにないと非常に苦労します。

シマノ リール 13 セフィアBB C3000HGSDH

シマノ リール 13 セフィアBB C3000HGSDH

また、3000番でもリールの巻き感度が良く、軽量でドラグからのラインの送り出しが滑らかなものほど扱いやすいリールと言えます。


ユニチカ(UNITIKA) ライン キャスライン エギングスーパーPEII 150m 0.8号

ラインは、PEラインの0.6号から0.8号程度を使用します。
春イカは引きが強いので、その分ラインが引き出されるのも十分考慮し、200m以上の長さのPEをリールに巻いておくと安心です。ラインに結合するリーダーは、強度のバランスから2号~2.5号を使用します。

 


●使用するエギ

エギは、3.5号~4号を使用します。基本は3.5号で十分ですが、メーカーによっては3.5号で4号の沈降速度と同等に沈むエギが発売されています。
着底までのエギの姿勢を違和感の無いものにしたい時は、4号を使用すると良いでしょう。

エバーグリーン(EVERGREEN) ルアー エギ エギ番長 4.0号D #UV0303G

エバーグリーン(EVERGREEN) ルアー エギ エギ番長 4.0号D #UV0303G ブラウン・メバル・ゴールド

また春イカは、暗色系のエギを好む傾向がありますので、ダーク系カラーのエギを揃えておくことをおすすめします
ダーク系以外にも、ダーク系とピンク等の明るい色が混じったエギを1本は所持しておくと重宝します。何故ならば、明るい色のエギは、遠くのアオリイカに姿をアピールさせることで、寄せに威力を発揮するからです。

大型アオリイカを釣るテクニック

大型の春イカは警戒心が強く、その分、動きが鈍いため激しくシャクリを入れるよりも、じっくりと自然にエギを見せることを心掛けることが必要です。
シャクリのテクニックと言うよりかは、エギを動かしすぎないよう潮目に乗せたり、手先だけで少しだけシャクリあげることで、アオリイカに違和感を与えない事が釣果に繋がります。
ただし、遠投した場合は最初は強めにシャクリを入れないと、エギをしっかりと動かす事ができません。釣り座に近づくにつれて、シャクリの強弱を調整する必要があります。

まとめ

●大型アオリイカは春がおすすめの時期となり、春のアオリイカのレンジ(泳層)である低層から中層を探り、違和感を与えないことが釣果を左右します。
●狙い時は、マズメが良いでしょう。

春イカはちょっとしたコツが釣果を分けるので難しい反面もありますが、イカがエギを抱いた時の面白さは格別です。釣れた時のファイトを想像しながら、エギングを楽しんで下さい。

最後に、磯場はゴツゴツとした足場で滑りやすいので、自身の安全の為にも、必ず磯用のフットウェアとライフジャケットを準備して行きましょう。
また磯場に限らず、足場の良い防波堤でも大型は十分に狙えますので、エギング初心者や磯場に不安を感じる方は、防波堤で楽しむことをおすすめします。