タイラバのシンカー、ネクタイ、スカートフック、それぞれの役割と使い分けとは?

タイラバ

 

タイラバは一般的にすべてのパーツがセットになって販売されていますが、それぞれのパーツをそれぞれ購入して組み合わせ、オリジナルのタイラバにカスタムすることも可能です。実釣重ねれば、それぞれのパーツ形状やカラーで釣果に差が出ることにも気が付くはずです。

今回は、タイラバのパーツの役割と使い分け方法について解説します。

タイラバのシンカー、ネクタイ、スカートフック、それぞれの役割と使い分けとは?

 

タイラバのシンカー

タイラバのシンカーと呼ばれるパーツは、タイラバのヘッド部分にあたるオモリの事を言い、シンカーの形状には、「丸型」、「ひし形」、「三角形」等、様々な形状のバリエーションがあります。なぜシンカーの形状に様々なバリエーションがあるのでしょうか。

デュエル(DUEL) スライドヘッド 60g O F1097-Oデュエル(DUEL) スライドヘッド 60g O F1097-O

●ヘッド形状の効果

形状によっては、ヘッドを振動させたり、微動させたりして、鯛にアピールさせる性能があります。また形状が変わると、水の抵抗の受け方が変わり、タイラバを速くフォールさせる事がが可能です。さらに水切れがよい形状であれば、スカートに与える抵抗が少なく、スカートの動きを抑制できる効果も。形状によって、タイラバ自体を大きく見せたり、小さく見せたりと、変化をつける事ができるのです。


●シンカーの素材

次に、シンカーの素材には大きく分けて、タングステンの2種類があります。
この2つの素材の大きな違いは比重にあり、タングステンの比重は鉛の約2倍程度と言われています。鉛と比較するとタングステンはヘッド1つあたり、約2倍の重量ということになります。
タングステンシンカーは、ナマリシンカーと同じ重量でも小さなヘッドであることが特徴です。


●タングステン素材のヘッド

ダイワ 紅牙 ベイラバー フリー タングステン タイドブレイカー 80g 艶レッドH

タングステンは自重があり、かつコンパクトなヘッドのため、鉛に比べて水の抵抗を受けにくくなっています
水の抵抗を受けにくいという事は、タイラバをフォールさせた時に安定した姿勢でより直線的に海中に落ちていくので、フォールスピードが速くなります。

参考画像/ダイワ 紅牙 ベイラバー フリー タングステン タイドブレイカー 80g 艶レッドH


●ナマリ素材のヘッド

ダイワ(Daiwa) タイラバ ヘッド 紅牙 ベイラバー フリー 45号 タイラバ ヘッド 紅牙レッドH

鉛はタングステンの逆でヘッドが大きい分、水の抵抗を受けやすくフォールスピードは遅くなります。
姿勢についてはシンカーの形状によって変化しますが、水を切るタイプのヘッド形状であれば姿勢は安定しています。
また鉛素材のタイラバの方がタングステンに比べて安価で購入できます。タングステン素材のシンカーは、鉛素材のシンカーと比べて2倍~3倍の高価格です。このことからも、経験上タングステン素材のシンカーは2~3個程度あれば十分だと感じています。


●シンカーの使い分け

シンカーは、その日の鯛の活性によって使い分けると効果的です。

活性が高い時は、大きくヘッドが振動して鯛にアピールする、ひし形スラローム形のシンカーを使います。ひし形やスラローム形のシンカーは、シンカーの側面がフラットで水抜けが良く、安定した姿勢で大きなアクションをするため、大きなアピール効果を発揮します。

活性が低い時は、ヘッドの動きが少ない、または、動かない丸型を使います
低活性の時は鯛に違和感を与えない事が重要な為、自然なアクションを起こして鯛にアタックさせることが大事です。


●ヘッドの重量とカラー

ヘッドの重量とカラーですが、重量は軽量の50g程度から重量のある200g程度まで幅広くラインナップがあり、水深や潮流によって使い分けします。

水深が浅ければ軽量のヘッドを選択し、深い場合には重量のあるヘッドを選びます。また、潮流が緩やかであれば軽量の物を、速ければ重量のある物を選びます。

カラーは、オレンジ、赤、ゴールドがオーソドックスで、筆者はネクタイの色と同色のヘッドを選択します。喰い渋りの時は、緑を選択しています。


●活性で使い分ける

最後に素材の使い分けですが、高活性の時には水流を受ける面の大きい鉛素材に分があります。低活性の時は逆にタングステンを使うと、小さいシルエットを見せることができるので、効果的だと感じます。

タイラバのネクタイ

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タイラバのネクタイはタイラバの中でも重要な役割を果たすと言われています。何故ならば、ネクタイから出される波動によって鯛のアタリを誘発するからです。

ネクタイですが、素材として、ゴム製シリコン製の2種類があります。

●ゴム製のネクタイ

ゴム製のネクタイは、非常に柔らかく、しなやかな動きを演出させる特徴があります。しかし海中でフック等に絡みやすく、また使用後はメンテナンスが必要です。

保管する容器等にゴムが付かないよう、粉をまぶしておくなど劣化を防ぐ為の手間がかかります。

●シリコン製のネクタイ

シリコン製は厚みがあり、ちぎれにくいのが特徴です。ゴム製のような手入れが不要で、扱いやすいのも利点と言えます。ですが、ゴム製ネクタイと比較すると伸びに弱いのです。

それぞれに一長一短がありますので、どちらが良いとは言い難いですが、経験から言うと、シリコン製のネクタイの方が扱いやすいので、初心者や入門者の方はシリコン製を選ぶことをおすすめします。

鯛の活性が高く、シリコン製よりもさらに動きを求めたいときには、ゴム製のネクタイを使うと良いでしょう。

●ネクタイの形状

次にネクタイの形状ですが、大きく分けてストレートタイプカールタイプがあります。その他にベイトのイワシをモチーフにした形状やタコ足形状のネクタイもあります。


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よく使われているタイプはストレートで、ボトムから中層まで幅広く使用することができます。ストレートタイプは、小魚系のベイトに似た動きによって波動を産み出すので、鯛がベイトを追いかけている時にはとくに有効です。

参考画像/ヤマシタ(YAMASHITA) ルアー 鯛歌舞楽 波動ストレートスリム 04 ケイムラ

 


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カールタイプは、緩やかな潮流でも流れを掴み、カールした部分で大きな動きを演出するので、アピールさせたい時に使うと効果的です。

参考画像/ハヤブサ(Hayabusa) 無双真鯛 フリースライド ツインカーリー ラバーセット 赤海老SE134-2

 


●ネクタイのカラー

ネクタイのカラーについてですが、絶対的なカラーはないと言っていいと思います。
選択されているのが多いカラーは、オレンジ、赤、ゴールドです。この3種類のカラーを持っていれば、どのような状況でも大抵は対応できます。
その日の潮、天候、海中の濁り具合や捕食しているベイトによってカラーは変わってきますので、まずはこの3種類を試してみて、喰い渋る場合は、グリーングローを使ってみて下さい。

タイラバのスカート

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タイラバのスカートは、ネクタイと同様にゴム製シリコン製があります。
スカートについてはシリコン製が扱いやすいのでおすすめです。

スカートの役割は、鯛にアピールする事と、フックがネクタイに絡むのを防ぐ事です。スカートのカラーは、ネクタイとは別のカラーにする事でアピールさせることができますので、好みでカラーを選択して組み合わせてみて下さい。

タイラバのフック

ダイワ(Daiwa) タイラバ 紅牙 替えフックSS 4本段差 S 釣り針

タイラバのフックは、標準で使用されるフック、大型を対象にしたフック等、多数種類が販売されています。
通常のタイラバであれば、標準的に使用されるフックを使用します。フッキング性能から、フックの表面にフッ素加工がなされていているフックを選択する事をおすすめします。
フッ素加工がなされているフックは、滑り易さから喰い込み性能が良く、カエシまでしっかりとフッキングします。

まとめ

タイラバのシンカー、ネクタイ、スカート、フックはそれぞれに役割があり、その時々の状況に合わせて変更していく必要があります。
よく使われている形状やカラーはありますが、そのカラーが正解という事ではありませんので、実釣で色々試していく事が重要です。
シンカーやネクタイ等の変更はタイラバの一つの楽しみでもありますので、コレクションが増えれば増えるほど、楽しさも倍増する事、間違いありません。

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