堤防釣りでも大人気のエギング。近年、エギの形状やアオリイカを釣るための機能は進化し続けています。
今回、紹介するエギは、シャクリを入れることによってアオリイカにアピールするエギング本来の性能に一味加わったものです。
今まで、形状やカラーなどで選んでいたエギの選択枠が大きく広がるかもしれない、特殊設計のエギを詳しく解説します。
個性派人気エギ、DUEL社 パタパタを解説
大人気のパタパタとは
近年絶大な人気を誇るパタパタとは、DUEL社が発売しているエギ胴体に付いている、フット(足)やフィン(ヒレ)のことです。
水流によってなびくパタパタが、アオリイカの好む波動を生み出すことによって誘発します。
パタパタの元祖となるフットから歴史が始まり、発売された当初から個性的なエギとして注目され、次第にフィンが付いたエギも登場します。
現在に至るまでパタパタエギの人気は陰ることなく、更なる深化を遂げつつ、アオリイカが釣れるエギとして多くのアングラーに愛用されています。
パタパタの特徴
<パタパタフット>
フットやフィンのパタパタは水流やシャクリによる動きなどによって、水の抵抗を受けることで、小刻みにバイブレーションを起こす仕組みになっています。
バイブレーションが起きることによって、アオリイカが好む波動を生み出し、アオリイカの本能を刺激するというのがコンセプトです。
まずフットの特徴ですが、従来から発売されているパタパタフットは、2本足が4列に配置されており、足の多さと配列が強力な波動を生み出します。
スレイカ対策として採用された機能で、言わばフットの波動頼みと言っても間違いではないでしょう。
また、シャクリ上げた後、パタパタフットの抵抗でエギの動きを一瞬止めるメリハリがつけられ、アオリイカに捕食スイッチが入りやすいとも言えます。
このようなメリットに対してデメリットもあります。
従来のパタパタフットのデメリットは、フットの抵抗が大きいため、ダート性能が劣る点です。実際に筆者も愛用していて感じてはいましたが、正直ほとんどダートしていないため、ダートの機敏な動きによるアオリイカへのアピールはほとんどできず、向いていません。
広範囲にアピールするという意味では弱いということになります。
他に、エギをキャストする際に、フットが抵抗となって飛距離が思うように伸びないことがあげられます。
またエギング後に、無造作にバックへエギをしまい込むと、パタパタフットが変形してしまうことも。元々変形しやすい素材ではあるものの、しっかりと専用のケースに入れていないと折角のパタパタが台無しになってしまうのです。
このようにデメリットを併せ持つ従来のパタパタフットから近年、進化を遂げたパタパタフットライトが発売され、これまでのデメリットが一層されました。
<パタパタフットライト>
進化したパタパタフットライトの特徴は、足の本数が減らされて3本になり、全ての足を一直線に並べたことです。
引いた時(シャクリ)の抵抗を軽減することにつながる改良で、エギのダート性能がアップしています。
パタパタフットライトとダート性能は、密接な関係性を持っており、アオリイカに対してダートで広範囲にアピールさせてエギ近くに寄せ、パタパタフットライトで思わず抱かせてしまう2段階式のアピール構造になっています。
また、エギの収納ケースも選ばずに保管が可能となり、変形する心配が軽減されました。
ただ、進化したとは言え、パタパタフットの足が減って、従来のフットが作り出す波動より弱くなったことは付け加えておきます。
<パタパタフィン>
次にフィンの特徴ですが、フィンには単なる糸によるフィン(鳥ヒレ)と、パタパタフィンスリムと呼ばれている新しいフィンの2種類があります。
糸によるフィンは、水の抵抗を受けるとパタパタとはためかず、単に水流の方向に流れているだけの言わば飾りに過ぎません。
パタパタフィンスリムは、抵抗を受けると、小魚と同様にフィンがパタパタとはためきながら、エギの動きによってフィンの振動を変化させるので、アオリイカに対して有効にアピールさせることができます。
フィンは、シャクリ抵抗が少ない設計で、小魚の生命感ある波動を生み出します。ダート性能にも優れ、より確実にアオリイカを仕留めることができます。
デメリットは、パタパタフットと同様にフィンが抵抗となってキャスト時の飛距離が伸びないことと、専用BOXでのエギの収納が必要なことです。
パタパタの使い方
<パタパタフット>
パタパタフットの使い方ですが、パタパタの波動を活かすためには、前に引っ張ってあげるようなシャクリを入れることが有効です。引っ張った時にブルブルとフットが振動し、エビ足のようにアピールします。
また、シャクリ以外にも水流を活かした振動でアオリイカを誘う事もできるので、ボトムよりも中層で漂わせるような使い方が効果的です。
<パタパタフィン>
パタパタフィンの使い方ですが、パタパタフットと同様に、パタパタを活かすために引っ張ってあげるようなシャクリを入れることです。
勿論、水流に流すだけでもフィンがパタパタとはためくので、アオリイカへ絶大な誘いを演出します。
まとめ
大人気のパタパタフットとパタパタフィンは、それぞれにさらに深化を成し遂げ、アングラーの興味を引くだけではなく、アオリイカを確実に仕留めるエギへと成長しています。
非常に発達しているアオリイカの視覚は、パタパタをしっかりと視野に入れてくること間違いありません。
釣果実績が高いパタパタシリーズは、エギング初心者からベテランまでおすすめできるエギです。筆者も愛用しているパタパタシリーズを是非とも試してみて下さい。