【磯釣りの疑問】高いハリスと安いハリス、違いを教えて!

クロダイ
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海底の起伏が激しく、瀬擦れの危険性が高い磯釣りでは、ハリスの強度が命取りとなります。しかし、強度を優先し過ぎると、ターゲットとなるグレやチヌの食いが低下する心配もあります。
そのため磯釣りでは、とりわけハリスに対する考え方がシビアにならざるを得ません。
そこで今回は磯釣り時の、高いハリスと安いハリスの違いについて解説をします。

 【磯釣りの疑問】高いハリスと安いハリス、違いを教えて!

顕著に現れる白濁化

ハリスの値段の差で明確にわかりやすいのが、海水の浸水による白濁化です。
海水を吸って白濁化したラインはシルエットが濃くなり、魚の食いが悪くなります。

海水の浸水のもっとも大きな原因は、コーティングの差にあります。
高いハリスのコーティングはすぐに剥げませんが、安いハリスのコーティングはすぐに剥げてしまうことを覚えておきましょう。

ちなみに私の知人は、磯釣りではサンライン(SUNLINE) 松田スペシャル競技 ブラックストリーム 70m 1.5号、堤防のチヌ釣りではサンライン(SUNLINE) ライン ベーシックFC 300m 6lb/1.5号を使用しています。
ベーシックFC使用時は、こまめにハリス交換をしています。

グレとハリス

結束強度、摩耗強度の違い

同じ号数であれば、引張り強度は、神経を使うほどの差がないと考えます。

しかし、結束強度と摩耗強度については差があり、同じ号数であっても値段の差で明確な差となって出てしまいます。
ライン切れの多くは結び目と瀬切れであることを、覚えておきましょう。

 

しなやかさの違い

磯のグレ、チヌ釣りでは、ラインのしなやかさの有無が釣果を決定づけることが少なくありません。
ハリスがしなやかだと、ツケエの水中沈下がナチュラルフォールに近く、魚の食いのよい傾向が強いです。

しなやかで強度のあるラインは高度な工程を経て製品化されるので、値段がどうしても高めになってしまいます。
しなやかで強度のある代表的なラインが、サンライン(SUNLINE) ライン トルネード 松田スペシャル競技 ブラックストリーム 70m 1.5号クレハ(KUREHA) ハリス New シーガーグランドマックスFX 60m単品 1.5号です。

上の2商品よりも強度が落ちるものの、しなやかさを売りにしている磯釣りハリスはサンライン(SUNLINE) 新トルネード KONG 60m 1.5号東レ(TORAY) ライン トヨフロン スーパーL・EX HYPER 1.5があります。
よほどの根の荒い場所、オナガや特大グレ、年無しチヌの出る場所でなければ、サンライン(SUNLINE) 新トルネード KONG 60m 1.5号東レ(TORAY) ライン トヨフロン スーパーL・EX HYPER 1.5で大丈夫です。
値段、強度、コーティング、しなやかさのバランスの取れているのがこの2つのラインでしょう。

 

予備ハリスを必ず持つこと

最後に、どのメーカーのハリスでも起き得ることですが、たまに外れハリスが混入することがあります。
結ぶ度にブチッと切れたり、両手で引っ張る度に切れたりした場合はすぐに捨てずに、購入した釣具店で交換をお願いしましょう。
大抵の場合は、交換に応じてくれます。
運悪く不良品をつかむ場合があるので、予備のハリスを必ず準備しておきましょう。