釣って楽しい、食べて美味しい、堤防の超人気ターゲットのアジ。
誰もが釣りたいアジですが、初心者にとってはその仕掛けが多くて、どの釣り方がよいか悩んでしまったり…。
そこで今回は、様々なアジ釣り仕掛けの特徴を釣り初心者にわかりやすく、釣り方の難易度をレベル分けして解説します。
アジ釣りの仕掛けにお悩みの方も、次回の釣行に備えてご参考ください。
釣り初心者も簡単、アジ釣り仕掛け集を紹介
レベル1 サビキ釣り
複数の擬餌針で、アジの数釣りを狙うサビキ釣りは、簡単にアジが釣れる仕掛けとして定着しています。
釣り方は下カゴにマキエをつめて、海中へ投入するだけでオッケー。
使用するマキエはアミエビ(ジャンボ)が基本となります。
他に狙える魚
コノシロ、サバ、イワシなど。
サビキ釣りに適した状況
- 釣り場は、足元から深くなっている堤防
- 初夏から秋にオススメ。海水温が高めで、アジの活性の高い時に有効。
- 型よりも数釣り向き。
サビキ釣り初心者への注意点
- 集魚力がとても高いアミエビはその分、臭いも強烈なので、アミエビに触れた手で衣服や道具に触れないようにしましょう。着替えを準備しておけば、安心して釣りに集中することができます。
- ハリが複数あるので、雑に扱うとハリ同士が絡み合います。仕掛け絡みは時間のロスになってしまうので、絡まないように丁寧に仕掛けを扱いましょう。
レベル2 遠投サビキ釣り
前述のサビキ仕掛けにウキとウキ止めをセットし、沖の深場を狙う仕掛け。
サビキ釣り同様、初夏から秋の海水温の高めの時期にオススメです。
釣り場によっては、沖でしかアジが釣れないこともあるので、サビキ釣りの際にはいつでも遠投ができるように、ウキとウキ止めも持参しておくようにしましょう。
型よりも数釣り向き。
他に狙える魚
コノシロ、サバ、イワシなど
遠投サビキ釣りに適した状況
- 潮通しのよい深場。
- 足元が浅い釣り場。
- 足元にアジ以外の魚が多い時。
遠投サビキ釣り初心者への注意点
- 仕掛けの投入に慣れるまでは、飛距離よりもコントロールを重視。コントロールがよくなれば、簡単に遠投ができるようになります。
- マキエを周囲に撒き散らさないように、水気を切ってからカゴに詰めましょう。
レベル3 アジング(ルアーのアジ釣り)
エサがないので手や道具を汚さず、手軽にアジ釣りを楽しめます。
まとまった資金が必要なのが初期投資だけで道具が少なく、ルアーの使い回し期間が長い。
そのため、他の釣りよりもリーズナブルに遊べる。
一年を通じて、アジを狙えます。
他に狙える魚
メバル、カマスなど
アジングに適した状況
- 外灯のある堤防
- 夜釣り、日中はあまり釣れない。
アジング初心者への注意点
釣れない時は場所移動、ランガンで狙うのが基本。
ただし、何度も通って潮による回遊パターンがわかれば、それに合わせて行動をするようにしましょう。
繊細な釣りであるため、道具の優劣が釣果を決定づけることが多いです。
そのため、初期投資をケチると、役に立たない道具を手にしてしまう心配も…。
初期投資のロッドとリールは最低でも1万5千円以上(合計)、みておきましょう。
レベル4 アジの遠投カゴ釣り
沖の深場を回遊するアジを、エサで狙う釣り方。
マキエはアミエビ、もしくは沖アミ、集魚剤を混ぜてもよい。
サシエは沖アミ。
サビキは高海水温期にしか高反応しないものの、カゴ釣りは生エサを使用している分だけ、寒い時期でもアジの反応がよいです。
数釣りよりも型狙い向き。
マダイ、チヌ、グレ、青物など、うれしい外道が釣れることも珍しくありません。
他に狙える魚
マダイ、チヌ、グレ、青物など。
遠投カゴ釣りに適した状況
- 潮通しのよい深場。
- 日中のアジ狙いは、サビキよりも比較的反応がよい。
- 良型アジの回遊が活発な時。
遠投カゴ釣り初心者への注意点
- 仕掛けの投入に慣れるまでは、飛距離よりもコントロールを重視。
コントロールがよくなれば、簡単に遠投ができるようになります。 - マキエを周囲に撒き散らさないように、水気を切ってからカゴに詰めましょう。
- 強風時は仕掛けが絡みやすいので、釣りを続けるのが困難です。
レベル4 アジのフカセ釣り
マキエでアジを集めて浮かせて、手返しよく狙える。
近場も沖も、変幻自在に狙うことができる。
フカセのアジ釣りは仕掛け、釣り方が繊細なので、釣りの奥深さを感じることができて面白い。
グレ釣りの熟練者でも頭を悩ませるほど、フカセのアジ釣りはゲーム性が高いのが魅力。
他に狙える魚
マダイ、チヌ、グレ、青物、メバル、カサゴなど。
フカセ釣りに適した状況
- 一年を通じて、昼も夜も狙える。
- 食いの渋い時でも、攻略がしやすい。
フカセ釣り初心者への注意点
- アワセのタイミングが難しい時があり、何度も素針を引くことがある。
- 仕掛けの投入点、糸の張り、ハリの大きさなど、ちょっとした釣り方の違いが釣果の大きな差となる場合がある。
- 仕掛けが軽いため、強風時に釣り辛い。
- 道具が多いので揃えること、維持することにお金がかかる。
好みのアジ仕掛けを選ぼう
堤防からのアジ釣りと一言で言ってみても、大別して5通りもの釣り方があります。
サビキ釣りなどの簡単な釣りは家族で楽しみ、カゴやフカセ、ルアーなどの難しい釣りは個人的に楽しんでみては?
休日は堤防で、アジ釣りにチャレンジしませんか?