夏にくらべて、秋の夜の海辺は狙う魚が多くなります。加えて暑過ぎず寒過ぎず、釣り人がとても過ごしやすい時期です。今回は秋に夜釣りで狙える魚と仕掛けを詳しく紹介します。
秋の夜長は…、夜釣りを楽しみませんか?
【秋の夜釣りのターゲット】秋の夜長に釣りたい魚&仕掛けを紹介
タチウオ
秋の夜釣りで、とても人気のターゲットなのがタチウオです。涼しくなるこの時期を心待ちにしているタチウオ釣りファンの方も多いのではないでしょうか。
シーズン序盤は、朝・夕マズメのメタルジグやワインドのルアー釣りでアタリが連発しますが、夜の暗い時間帯はエサ釣りが断然有利です。夜のエサ釣りの仕掛けはウキ釣り、もしくはテンヤの引き釣りがオススメです。
<タチウオのウキ釣り仕掛け図>
一定のタナにポイントを定め、エサを留めて狙うことが可能なのがウキ釣りです。電気ウキがユラユラと沈むタチウオ独特のアタリは、タチウオ釣りの魅力でもあります。
仕掛けはシングルフックの縦一段針、二段針、三段針、水平仕掛けやトリプルフック、ギャング針仕様など、様々な種類があります。
それぞれ、タチウオの活性に合わせて選びましょう。
活性の低い時ほど一段針などのシンプルな仕掛けを選び、活性が高く、群れで回遊している気配があれば、即アワセ可能なトリプルフック、ギャング針仕掛けが手返しよく効率的に釣果を伸ばすことができます。
ルミカ(日本化学発光) パワー太刀魚75イエロー(2本入リ)
ハリスには集魚光となるケミホタルが必須アイテムです。
また、置き竿でアタリを待つこともできますが、置き竿で狙うよりも手持ちで誘いを入れ続ける方が断然、アタリの数が多くなるので、なるべく手持ちで狙いましょう。
エサはスーパーなどで販売されている刺身用の生キビナゴがベストです。もし手に入らなければ、釣具屋さんで冷凍キビナゴを購入してください。
<タチウオの引き釣り仕掛け図>
シンプルなタックルと仕掛けで、ルアー感覚で狙えるのがテンヤ釣りです。10~30gのテンヤがキャスティング可能であれば、持っているルアー竿やリールを流用することができます。
エサは身持ちのよいドジョウを使うことで、手返しよく狙い続けることができますが、ドジョウが手に入らない時は、キビナゴや青魚を予めエサを巻いたテンヤを複数準備して、すぐに付け替えられる準備をしておきましょう。
仕掛け図に掲載がないものの、ハリスにケミホタルをセットしておくと目印、集魚の役割を果たしてくれます。
ハピソン(Hapyson) 乾電池式 LED水中集魚灯 YF-500
また、タチウオ釣りであると便利なのが集魚灯です。ベイトとなる小魚を海中で集めてくれる優れものです。
スズキ(シーバス)
一年を通じて狙えるものの、秋はとくに活性が高く狙いやすいのがスズキです。エサ釣りはコノシロの泳がせ釣り、生きエビのエサ釣りがよいですが、近年はエサ釣りで狙う釣り人は少なく、ほとんどがルアーで狙っています。
秋のスズキ狙いは、この時期に鮎の多くなる河川の河口域を狙いましょう。
河口域はスズキのベイトとなる、鮎(落ちアユ)のたまり場となるので、絶好の釣り場となります。落ち鮎とは産卵を意識した鮎が、海に下るために群れをなして河口域にたまる現象です。
<スズキ(シーバス)のルアー釣り仕掛け図>
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アジ
堤防で大人気の釣種がアジです。しかしサビキ仕掛けは、夜になると反応が悪くなります。
そこで紹介したいのが、フカセ釣りやカゴのエサ釣りです。針にオキアミを付け、遠投も可能なのでサイズアップも狙うことができます。
なお、ルアーではソフトルアーでアタリが頻発する。アジの数釣りが楽しめる時期なので、アジング初心者の入門時期として最適と言えます。
<アジのカゴ仕掛け図>
少し大型のタックルが必要となるカゴ釣りですが、遠投が可能になりますので、潮通しのよい沖のポイントを狙うのに最適です。また、アジのほかに真鯛やイサキなどの嬉しい他魚が釣れる場合があります。
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<アジのフカセ仕掛け図>
カゴ釣りのタックルと違って、ライトなタックルで楽しめるのがフカセ釣りです。円錐ウキの浮力は、狙うタナや潮流の速度によって変えましょう。
またフカセ釣りにはコマセが必要です。ジャンボアミやパン粉、釣麦などを混ぜ、ひしゃくでマキエをしてください。付けエサと、コマセの同調が釣果アップのキモとなり、それがフカセ釣りの面白さでもあります。
<アジのルアー仕掛け図>
アジングは、手軽に楽しめるソルトルアーフィッシングとして人気です。
タックルは、できれば専用の製品をおすすめします。釣具屋さんでは、アジング専用のロッド、リール(ライン付)がセットになったものが、お手頃価格で購入できます。あとはワームとジグヘッドがあれば釣り場に直行できるのですから、エサ釣りに比べるとお手軽です。
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夜釣りの注意点
最後に、夜釣りの際に注意したいのが、海面にヘッドライトなどの明かりを照射しないこと。キャップライトなどの明かりを照射すると、魚が散ってしまう原因になってしまうことも…。
とくに、周囲に他の釣り人のいる釣り場では要注意です!釣り場で怒られてしまうこともあるので、気をつけましょう。