【タックルの知識】リールのドラグ設定はどうやるの? 適切な設定方法とは?

初心者
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釣りの最中、リールに負荷が掛かった時にラインが切れないようにするのがドラグ機能です。
ドラグ設定をしないとせっかくヒットした魚を逃してしまう原因にもなりますので、とくに初心者の方はドラグ設定の基本について理解しておきましょう。
今回はリールの種類別、釣る魚やシチュエーション別のドラグ調整方法について解説します。

リールのドラグ設定はどうやるの? 適切な設定方法とは?

 

<ドラグ設定の基本>

ドラグ設定の基本は、ライン強度の3分の1から4分の1が基本とされています。
これはラインが持っている本来の強度での設定ではなく、結束による強度低下を前提に考えてられています。
例えば4キロの強度を持っているラインだと、1.3キロから1キロの負荷が掛かった時にドラグが出ていくように設定するといった感じです。

結束することによる強度の低下は釣りのプロが行っても起きます。
初心者であればさらに強度は低下していると考えたほうがよいでしょう。
結束するときには結び目を湿らすことで摩擦熱の発生を抑えることができ、強度アップにもつながりますので参考にしてみてください。

このドラグ設定はあくまでも基本となり、狙う魚や使うタックルシチュエーションによって変わります。
それでは以下に、狙う魚やシチュエーション別の調整方法について解説したいと思います。

<リールの種類別ドラグ設定>

スピニングリールのドラグ設定は、スプールの上部にあるドラグノブを締めたり緩めたりすることにより調整することができます。
細いラインの使用が想定されているスピニングリールは、ドラグがスムーズに効き易い設計になっているのが特徴です。

ベイトリールのドラグ設定はハンドル側にあるスタードラグを回して調整します。
ベイトリールでは太いラインを使用する際に用いられることが多いため、ドラグ設定は基本的に強めの調整がよいでしょう。
またベイトリールはドラグ設定が緩過ぎると、ラインを巻き取ることができませので、
ドラグはスタードラグを締めこんだ状態から少し緩めたくらいの調整から釣りを始めてみてください。

SHIMANO(シマノ) リール 17 バスワンXT 150 RIGHT

<ドラグを設定するときは>

ドラグを設定するときは、ロッドにリールをセットしてラインをガイドに通した状態で行います。
確実な設定値は、バネはかりで計測するのが一番正確な方法です。
固定したはかりにラインを結んでリールのドラグをある程度緩めた状態でロッドを曲げ、負荷がライン強度の3分の1から4分の1になるようにドラグを徐々に締めて調整してください。
この時、突然ラインがはかりから外れたりといったことも考えられますので、周りに何もないことを確認してから行うようにしてください。

<ライン別の設定>

釣りで使われるラインは主にナイロン、フロロ、PEの3種類です。
ドラグ設定は基本を守りつつ、ラインの種類によって変えることも必要です。
ラインには伸び率というものがあり、ナイロンが一番伸びて、PEが最も伸びが少ないです。
調整は、ナイロンではライン強度の3分の1PEでは4分の1など変化をつけることが必要となります。
このように、強度とは別にライン自体の特徴もドラグ設定の要素となります

続いて下記に、狙う魚やシチュエーション別のドラグ設定例を紹介します。

 

<ブラックバスやシーバスの場合>

ブラックバスやシーバスの場合は、先に紹介したラインの最大値の3分の1程度のドラグ設定にしておくとよいでしょう。
そうすることで、まずはしっかりとフッキングさせることができます。
もしフッキングした後に予想外の大物がヒットしたと分かったら、ファイト中にドラグ設定を変える必要も出てきますので、その時のためにドラグノブをどちらに回せばドラグが弱められるか強められるかを、しっかり把握しておくようにしましょう

<障害物周りやジギングの場合>

障害物周りを釣る際ジギングの場合は、ファイトの最中にラインが出過ぎてしまうと障害物を回避できず、ラインが擦れて弱ってしまう可能性もあります。

強引なやり取りを必要とする釣りの際は、通常のドラグ設定値よりも強めに設定しておくことをおすすめします
また、ジギングや障害物周りで魚とやり取りする際にはロッドのバット部分とラインとの角度を90度に保つようにしておくとロッドの弾性を活かしたファイトができますので、参考にしてみてください。

<エギングの場合>

エギングで狙うのはアオリイカやコウイカ、ヤリイカ等になりますが、これらを釣るときのドラグ設定は少し緩めに設定したほうがよいでしょう。
理由は2つあり、まずエギングでは細いPEラインを使用することが多いからです。
PEラインは伸びが少なく感度がよいのが特徴ですが、一方で伸びが少ないことによるショックの吸収率が悪くなり、ラインブレイクなどのトラブルも起きやすくなります。
2つめの理由は、イカがヒットした瞬間にするジェット噴射です。
そのため釣り人が引っ張る力とイカが引っ張る力がそれぞれ掛かるようになります。
特にヒットした直後はこの引っ張り合う力が最も掛かるので、注意が必要です。
エギをジャークしたときにドラグが少し効く程度の設定にするとよいでしょう。

フッキング時の身切れを防ぐ効果もありますので、ぜひ試してみてください。

<まとめ>

ドラグの調整はヒットした魚をより確実にキャッチするための重要な設定です。
今回の記事を参考に、基本の設定を把握した上で状況や釣る魚に合わせて、リールのドラグ設定をしてみてください。