ベイトリールで軽いルアーを投げたいと思う方は多いと思います。
構造上、重たいルアーを扱うのを最も得意としているベイトリールですが、現在では軽いルアーも扱えるモデルがあるほど技術が向上しています。
今回はベイトリールで軽いルアーを投げるためのタックルセッティングや、キャスティングのポイントについて解説します。
ベイトリールで軽いルアーを投げたい!そのためのタックルセッティング・投げ方のポイントとは?
<ベイトリールで軽いルアーを投げるメリット>
・リトリーブが安定する
・スピニングタックルより太いラインが使える
・ルアーによっては、飛距離が向上する
軽いルアーは手元のブレがそのままラインを通して伝わりやすいので、アクションが不自然になることがありますが、ベイトリールはリトリーブ中のルアーの姿勢を安定させやすいと言えます。
また、同時にラインでバイトが取りやすくなるといったメリットも生まれます。
アブガルシア ベイトリール REVO MGXTREMEベイトリールではスピニングタックルより太いラインを使うことができます。
太いラインを使用できれば、カバーなどの細い糸で狙うのをためらうポイントでも軽いルアーで効率的に攻めることができ、釣果アップにもつながります。
さらにルアーによってはキャスト飛距離がスピニングタックルより伸びるものがあります。
キャストのときにラインがガイドにあたる抵抗を最小限に抑えられることが理由としてあげられます。
<軽いルアーを投げるためのタックル>
ここではその例を挙げておきます。
・ロッド・・・6.6~7ftクラスのライトパワー
・リール・・・スプール直径が小さなモデル
・ライン・・・6~10ポンド
軽いルアーを投げるためにはロッドをしっかり曲げてキャストすることが重要です。
少し長さがある方がしなりやすく、かつ柔らかいライトパワーのベイトロッドが適しています。
メジャークラフト ベイトロッド コルザベイトフィネスモデル CZC-672L/BF
リールは、スプールの直径が小さなモデルを選んでください。
ベイトリールはスプールの直径によって投げやすいウエイトが決まります。
軽いルアーを使う際には、直径32mmくらいのスプールが使いやすく、ラインに関しては6ポンド以上の太さがよいでしょう。
6ポンドより細いラインにしても飛距離はあまり変わらず、かつスプールとボディーの隙間にラインが挟まってしまうことがありますのでおすすめできません。
<軽いルアーを投げるためのセッティング>
ここではセッティング例を2つ紹介します。
・ブレーキ調整
ベイトリールではブレーキ調整が必要となりますが、軽いルアーを使う際は、より細かくセッティングをする必要があります。
まずメカニカルブレーキはロッドにラインを通して、ルアーを結んだ状態で水平に構え、クラッチを切るとルアーの重みでラインがスルスルと出る程度にしてください。
ブレーキシステムについては、強さを最大にしてから投げてみて、徐々に弱めていくとよいでしょう。
キャストしながら弱めていき、キャスト時にラインがスプール上で浮くところが出てくると思いますので、それより少し強めの状態で設定するとトラブルなく使いやすいです。
・ラインの巻き量
軽いルアーを投げるときには、ベイトリールのスプールに巻くラインは少なくしておきましょう。
スプールにラインをいっぱいに巻いてしまうと、巻いたラインの重みでスプールの立ち上がりが悪くなり、逆に回転し始めると過回転になりやすくなります。
30~40メートルくらいを目安としてください。
ラインを巻くときは、ハンドル1回転あたりの巻き取り量を参考に、ハンドルを何回転させたらよいかを考えて巻いてください。
<軽いルアーの投げ方>
軽いルアーを投げるときには、まずタラシを長めに取りましょう。
通常の重さのルアーであれば20センチ程度ですが、軽いルアーの場合は50センチ以上取るとよいでしょう。
タラシを長く取ることでルアーの重みをロッドに乗せやすく、また投げるタイミングも取りやすくなります。
次に投げ方ですが、大きな動作で投げることがポイントです。
軽いルアーは速い動作で投げようとすると、ロッドの曲がりとルアーの重みが乗るタイミングがずれてしまいます。投げる瞬間の衝撃が直接ルアーに伝わってしまうと、飛行姿勢が乱れて飛距離が落ちてしまいますので、ゆっくりと大きな動作で流れるように投げるとよいでしょう。
また、ルアーの重みを感じ取りやすくするために、シングルハンドでのキャストもおすすめです。手首のスナップを柔らかく使って投げるようにしてみてください。
<まとめ>
・柔らかいライトパワーで少し長めのロッド、スプール直径が32mm程度のタックルを使う
・ブレーキセッティングは細かく調整し、ラインは少なく巻いておく
・タラシを長く取り、大きな動作で投げるのがポイント