釣りの上級者になるほど、釣技のレベルアップがとても難しくなります。
そこで今回は、グレ釣り上級者に向けて、更なるレベルアップを図るための上達法を紹介します。
【磯のグレ釣り上級者編】釣りが上手くなるには、どうすればよいですか?
A級磯を避ける
全国のグレ釣り場には、そのエリアを代表するA級磯があります。
A級磯は、そのエリアの中でもっともグレの魚影が濃く、しかもエサに対する競争心の旺盛なグレが集まっているので、簡単にクーラーいっぱいのグレを釣ることができたりします。
そういった釣り場はグレが釣れるのでとても楽しいですが、本当にグレ釣りを上手くなりたければ、上礁するのは考えものです。
その理由は、簡単にグレが釣れるからです。
同じエリアであっても、湾奥だったり、潮の通さないエリアはグレの個体数が比較的少ないので、グレ同士が競争しあってエサを求めることがありません。
そのため、A級磯のグレのように向こうアワセで釣れることはあまりなく、渋いアタリを攻略して、工夫を重ねて釣り上げなければなりません。
その上、エサ取りの多い時期の潮通しの悪いB級磯は、A級磯よりもエサ取りだらけなので、その中からグレを引き出すのも難しいです。
そのため、B級磯では、アタリの渋いグレを釣る方法、個体数の少ない中から数を釣る方法、エサ取りを避けてグレを釣る方法など、高レベルのグレ釣り技術を学ぶことが出来ます。
全国大会出場のための最善の練習法
特に、メーカー主催のグレ釣り大会予選を勝ち上がって全国大会へ出場したい人ほど、普段の釣行はA級磯を避けるべきです。
グレ釣り大会の予選では、一斉にたくさんの参加選手を磯に上げるため、大半の選手が普段、釣り人があまり上がらないようなB級、C級磯への上礁を強いられます。
この時に、個体数が少なく、アタリの渋いグレの釣り方が分からなければ、予選の勝ち上がりはほぼ不可能だからです。
なお、B級以下の磯でも、時期になれば少なからずグレがいます。
その証拠に、予選会の勝ち上がり選手の上礁した磯をあとで調べると、意外にB級磯が多かったりします。
なお、B級磯だけに上がるようにすると、最初の頃こそ釣果がなくストレスが溜まりますがそれに慣れてグレが釣れるようになると、A級磯以上に面白くなるはずです。
その上、港に帰った時にA級磯の釣り人よりもたくさんグレを釣れた時の達成感は、何物にも替えられません。
B級磯に上がっても、その日の渡船の竿頭クラスになれば、名人クラスの腕前と思っても間違いないでしょう。
ちなみに、有名なグレ釣り大会の上位入賞の常連の方は、B級磯であっても常にA級磯に劣らない釣果を引き出す方が多いです。