夏になると全国各地の川では長い竿が立ち並び、その風景が鮎釣りの解禁を知らせてくれます。ご自分で鮎釣りに行かれる方、それから、この季節になると鮎をたくさんいただくという方も多いのではないでしょうか?
炭で焼いて食べるのが一番美味しいと分かっていても、準備に手間が掛かるのも事実です。
今回は自宅のガスコンロでも美味しく焼ける「鮎の塩焼き」の作り方について解説します。
自宅で簡単!グリルで美味しく鮎を焼く方法
鮎の下処理方法
ご自分で鮎を釣る方も、釣った鮎をたくさん頂いた場合でも下処理はしっかりと行うことが大事です。
1、まずはお腹をしぼってフンを出す
鮎は石についた苔を食べます。養殖ではなく天然鮎であれば大体お腹にはフンが入っているので、焼く前にそれをしぼって出す必要があります。
人差し指と親指で鮎の腹びれから肛門にかけて腹部を挟むようにしてフンを押し出します。出なくなるまで繰り返して押し出して下さい。(2~3回程度で出なくなります)
鮎は魚体の表面にヌメリがありますが、これを取り除くまで洗う必要はありません。
表面の汚れや、しぼり出したフンを洗い流す程度にしましょう。
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串を打つ
自宅のガスコンロで焼く場合でも、串を打った方が美味しく焼くことができます。大抵の場合がグリルの網に横に寝かせて焼く方法ですが、これだと水分がしっかりと抜けず、水っぽくなってしまいます。串を打つことで、焼く際にお腹を下に鮎を立てて焼く事ができるのがキーポイントです。
串打ちの方法は様々ですが、ここでは最も簡単な方法をご紹介します。まずは鮎のエラの上から竹串を差し込み、鮎がS字を書くよう串を抜きます。
エラの上から串を打つと口が開き、焼き上がりの見栄えも良くなりますよ!
この時、平たい形状の串よりも、楊枝のように尖った串の方が初心者でも打ち易く、お皿に並べる前に串を抜く際も、綺麗に抜くことができます。
塩をふる
高い位置から鮎の両面に塩をふります。背ビレと尾びれには多めの塩を手に取り、ヒレを広げる様にして飾り塩を付けましょう。
こうすることでヒレが立ち、また焦げて無くなってしまうのを防ぎます。
グリルに並べて鮎を焼く
串打ちした鮎を、お腹を下に向けて並べます。お腹から余分な水分が抜け、美味しく焼くことができます。
火加減は弱火で時間を掛けて焼き、じっくり水分を抜きましょう。
完成
焼きあがったら、お皿に並べて串を抜きます。串は回転させながら抜くと身が付かず、綺麗に抜く事ができます。
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