タイラバで使用するリールは高額であればあるほど、機能性に長けているのは間違いありません。しかし、近年ではハイコストパフォーマンスに優れたリールも多く販売されています。
アングラーのタックルに対する意識は様々で、機能性の高いリールを、安さにこだわってお探しの方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんなアングラーの方に向けて、安さにこだわるタイラバ用リールの2017秋ランキングと、その機能性について詳しく解説します。
安さにこだわるタイラバ用リール選び、2017年秋のベスト3
安価なタイラバリールのメリットとデメリット
タイラバゲームは、リール性能が求められる釣りであり、リール性能が釣果を左右すると言っても過言ではありません。
その為、リール性能にこだわることで、タイラバの楽しさを存分に味わうことができる釣りと言えるのです。
さて、こだわるべきリール性能のポイントですが、「ギアとパワー」、「ドラグ性能」、「リールの自重が軽い」、「デジタルカウンター」この4点です。
高価なリールになれば、各性能が高くなることは言うまでもありませんが、できるだけ安価で性能もそこそこ兼ね備えていれば、さほど釣果には影響しないのではと考えるアングラーも多いのではないでしょうか。
筆者の感覚としては、安価なベイトリールでもタイラバに必要な機能を最低限、兼ね備えていれば、高価なリールまでは必要ないと思っています。上を見ればキリがないですから。
むしろ、安価なリールで釣果が得られた場合の方が、今後リールに対して必要な機能向上も理解しながらタイラバを楽しめると思います。
以下に、安価なタイラバリールのメリットとデメリットに触れていきます。
●安価なタイラバリールのメリット
メリットは、何と言っても購入しやすい事。タイラバ入門者や、釣行回数が少ない方には、お試し程度で気軽に使用できるのでおすすめです。
ダイワ(Daiwa) タイラバ ベイトリール カウンター付き 紅牙 ICS 103
最近では、上位モデルに劣らない多機能性と、デジタルカウンター付きのタイラバリールが、安価な価格帯でも発売されており、コストパフォーマンスが目立つ製品が多くあります。
水深とスピードが一目で分かるデジタルカウンター機能が搭載されてタイラバリールは、入門者でも扱いやすいメリットがあります。
●安価なタイラバリールのデメリット
デメリットとしては、ギアの構造などが挙げられます。ギアの噛み合わせが細かくない為、巻き心地がスムーズではありません。
高額のリールのギア性能は、実際に使用して比較してみなければ分からないと思いますが、差は格段にあると言えるのです。
メリットとデメリットを挙げましたが、安価なリールは、安いからと言って、著しく機能が制限されている訳ではなく、細かい部分での性能による価格差と考えましょう。
価格で比較するタイラバリールの性能の違い
ここでは、価格差によるタイラバリールの違いについて触れたいと思います。
先述した通り、価格差の違いは「性能」です。
但し、デジタルカウンターの有無やLEDバックライトの有無など、一部付加機能による差もあります。
高価なリールは、ギアが精密に組み込まれており、数多くのギアが噛み合わせられている為、
巻き上げが非常に滑らかで、十分なパワーを兼ね備えているのが特徴です。
また、ベアリングの数が多いことも滑らかな巻き上げに関係しています。
使われているベアリングの数が多いリールで10個程度、ベアリング数が多くなると、それだけ回転軸の摩擦を軽減する為、滑らかな巻き上げを可能とするのです。
参考:シマノ マイクロモジュールギア
対して安価なリールはギアの歯の噛み合わせ枚数が少なく、ギアの作り自体が粗いので、何となく引っ掛かりを感じるような巻き上げとなります。
また、ベアリング数が少なく滑らかさには欠ける面があります。
次にリールのボディに使われている素材によって耐久性と衝撃性に違いがあります。
高価なリールには、金属製ボディが使用され耐久性と衝撃性に優れていますが、自重は重たくなる傾向にあります。
安価なリールには、カーボン素材のボディが使用され、自重が軽くなる特徴があります。
価格差による性能の違いについては、概ねここで挙げた通りです。
これらを踏まえて、「安さにこだわるリール選びベスト3」をご紹介します。
第1位 シマノ 炎月BB 100PG
デジタルカウンターにこだわらないのであれば、筆者がダントツにおすすめしたい炎月BB 100PG。
等速巻きがし易い、低速ギア比5.5とパワー面でも安心。
新カーボン素材を採用したボディにより、剛性と耐久性に優れながらも、自重は僅か185gと軽量です。
鯛がフッキングした後もスムーズなラインの滑り出しを可能としたドラグ性能を兼ね備えた、非常にコストパフォーマンスに優れたベイトリールです。
リールハンドルは、ダブルハンドルで且つ、ロングクランクを採用しているので、ラインの巻き上げに更なる安定感があります。
初心者でも扱いやすく、安さと性能にもある程度こだりたい、そんなアングラーの希望を叶えるのが炎月BBです。使用して満足すること間違いありません。
第2位 シマノBarchetta(バルケッタ) BB 300PGHD
SHIMANO(シマノ) リール 17 バルケッタ BB 300PGDH RIGHT
巻き上げの安定感に優れているパワーギヤ搭載のバルケッタBB。
そして、デジタルカウンター搭載によって水深の把握が容易にでき、ヒットレンジまでより正確にタイラバを送り込みます。
デジタルカウンター仕様ながらも自重は220gと、一日中使用していても疲れを感じさせません。また、手のひらにフィットするほど小型で扱いやすくなっています。
ギア比5.8の低速ギアで、巻きの安定感から、王道の等速巻きにより近づきます。
安価なリールの中でも筆者が信頼している、期待を裏切らないベイトリールです。
第3位 ダイワ プリード150SH-DH
ダイワ(Daiwa) 両軸リール 16 プリード 150SH-DH-L
まずは、とことん安さに拘わりたい。そんなアングラーの期待以上のパフォーマンスを発揮してくれるのが、プリード150SH-DH。
主にタイラバ入門者におすすめしたいリールです。
自重も205gと軽く、ベアリングを4個搭載しているのはこの価格にして高性能と言えます。
安価でも滑らかな巻き取りと、ギア比7.0とハイギアなので、手返しが早く、釣りの時間を無駄にしません。
まとめ
安いリールにこだわった選び方は、ある意味タイラバのゲーム性のみならず、タックルも含めたタイラバ全体を楽しむ事に繋がるものと思っています。
リールが高価になれば鯛が釣れるかと言えば、それは「NO」です。
安価なリールでも鯛が釣れれば、タイラバゲームをさらに理解できたと言えるのではないでしょうか。
部分的な機能を見ていくと、上位モデルに引けを取らない性能を兼ね備えた安価なリールが発売されていますので、安価にこだわりながらも、機能や性能に妥協しないリールをぜひ見つけてみてください。
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