エギング初心者の方が、中級者アングラーへの第一歩となるのが、エギのカラー選択や、使い分け、ローテーション方法だと思います。
時間帯や潮、光量などエギカラー選択の基本的な知識を身につけて実践すれば、きっとレベルアップにつながります。
今回は、エギのカラー選びの基本とローテーションについて解説します。
エギのカラー選びの基本、昼間に釣れるカラー、ローテーションの方法を解説!
エギカラーとは
突然ですが、エギのカラーは何種類あるかご存知でしょうか?
正直分からないのが本音ではないでしょうか。それもそのはず、エギのカラーは単色ではなく、各メーカーが様々なカラーを組み合わせて発売しています。
一言に何色とは言えない、幅広いカラーが発売されているのです。
●基本は上布と下地カラーの組み合わせ
様々な組み合わせで発売されているエギカラー、基本は、上布カラー(布のカラー)と下地のカラー(テープカラーやボディーカラー)で構成されています。
カラー名は各社によって違いがありますので、下地に何のカラーが使われていて、上布は何カラーなのかを調べる時は、各社のホームぺージやカタログのスペック表で確認して下さい。
ダイワ エメラルダス ラトル 3.5号 赤ー熱血アジブラウン
例えばダイワ社であれば、赤ブラウンと言うカラー名が表記されている場合、上布がブラウンで下地が赤テープです。
しかし、これはダイワ社独自のルールに基づいて表記されています。
一見、同じようなカラーで発売されているエギでも、メーカーが違えばカラー表示は異なるのです。
また、エギに使われている下地のカラーは1種類とは限らず、数種類のカラーが使われることもあります。
ヤマシタ社のエギを例に挙げると、上布カラーはピンクで、下地カラーを赤テープと夜光虹ボディの2種類のカラーで組み合わせていることもあるのです。
アオリイカの色覚能力とエギカラーの関係性
アオリイカは色を判別する、色覚能力を持っていません。
色別できても青から青緑までと言われており、基本的には、ほとんどカラーを認識できないと言ってもよいでしょう。
しかしアオリイカは、光やコントラスト(明暗の差)を敏感に感じ取る能力に優れています。
光やコントラストを、アオリイカが敏感に感じ取れるエギであれば、反応を示すことに繋がるという事です。
●光とコントラスト
例えば、エギに青色と赤色のカラーを一緒に配色すると、明暗の差が大きくなり、コントラストが強くなると言えます。
極端な話ですが、アオリイカから見えるエギのシルエットが、くっきりとして見えるのです。
また光とは、エギボディに反射してきらめく反射光だったり、夜光や紫外線発光などが例に挙げられます。
日中帯の紫外線で発光するカラーでアピールする、また光量が多い時はキラキラと反射するカラーでアピール力を高めることで、アオリイカの捕食本能をかき立てることができます。
アオリイカの特徴として、光やコントラストに反応を示すことを知っておきましょう。
エギのカラーの基本的な選び方
エギのカラーの選び方は、
①時間帯 ②光量 ③潮の濁り具合
の3点の状況を勘案しながらエギのカラーを選択していきます。
とは言っても、初心者には少し難しいと思いますので、光量で考えるとシンプルで分かりやすくなります。
●低光量時のカラー選択
ナイトエギング(①時間帯)や、
外が曇っていて薄暗い時(②光量)など、
また水中に光が届きにくく海水が濁っている時(③潮の濁り具合)は、明るい派手目のカラーを基本として選択します。
●多光量時のカラー選択
ダイワ エメラルダス ラトル TYPE-S 3.5号 ケイムラ-トルコブルー
また、日中の明るい時間帯(①時間帯)や
光が水中まで届いていて(②光量)、
海水が澄んでいる時(③潮の濁り具合)は、
暗い地味なカラーを基本として選択します。
この要領でエギのカラーを選ぶと、概ね状況にあったエギカラーを選択していることになります。
しかし、あくまでも一般的に選択する実績ベースでの話ですので、アオリイカの活性があまりにも低いとか、イカが回遊していないなど状況によっては釣果に結びつかない場合もあります。
昼間に釣れるカラーとは
日中エギングでは、どのようなカラーを選択すると釣果に結びつくでしょうか?
カラーの選択は前述したように、その日の光量と水中の濁り具合で決めていきます。
晴れている日で光量が多く、潮が澄んでいる場合は、ナチュラルカラーを選びます。
主にナチュラルカラーの組み合わせは、上布のカラーが暗色系で、下地が金テープ、ホロテープ、ケイムラボディや虹テープです。
●晴れているけど濁り潮
光量が多くても、潮が濁っている場合は、視認性の高い派手目のカラーを選びます。
主なカラーの組み合わせは、上布のカラーがオレンジやピンク系で、下地が金テープ、虹テープ、夜光ボディ、ケイムラボディです。
●悪天候、澄潮の場合
曇りや雨の日で光量が少なく、潮が澄んでいる場合は、ケイムラ発光するボディカラーを中心に選びます。カラーの組み合わせは、上布カラーがオレンジやピンク系で、下地がケイムラボディです。
●悪天候、さらに濁り潮
最後に、光量が少なく、潮が濁っている場合は、視認性の高い派手目のカラーを選びます。
カラーの組み合わせは、上布カラーがオレンジやピンク系で、下地が金テープ、虹テープ、赤テープです。
カラーの選択に迷った時は、全天候型と言われている下地が虹テープのカラーを選ぶと良いでしょう。
エギのローテーションの仕方
エギのローテーションはエギンガーによって様々です。
基本はやはり、光量と潮の澄み具合によってベースとなる下地カラーを決めて、その後に上布カラーをローテーションすることだと思います。
筆者の場合は、下地カラーは光に反射する金テープをベースに上布カラーをローテーションさせます。
万が一、反応が無かった時には、下地カラーをケイムラに変更し、上布カラーをローテーションさせていきます。
とくに決まったローテーションの仕方はありませんので、ここに記載したローテーションは参考程度にしていただければと思います。
まとめ
エギのカラーは、上布と下地の組み合わせで構成されていることは既にご存知だと思いますが、エギングにおいて大切なカラーは下地カラーと言われています。
下地カラーはエギのシルエットをはっきりさせることや、発光してアピールさせるなど、アオリイカの反応を引き出すと考えられているからです。
上布も、もちろん大切な役割を担っていますが、下地を中心に考えてローテーション認識を変えると、エギングの釣果は今までの釣りと比べて、変化が表れると思います。