秋から春にかけての大人気ターゲットのアオリイカ。
手軽なエギング、大型アオリイカの実績の高い泳がせ、アタリの多いヤエンなど、様々な釣り方があります。
【アオリイカの疑問】アオリイカは、荒れ気味でよく釣れるって本当?
秋の小型シーズンは、アオリイカが小さ過ぎて海中で翻弄されるせいか、荒れ気味の日はあまり釣れません。
それとは対照的に、冬場の大型シーズンは凪の日よりも、波風の強い荒れ気味の天気のほうが、アオリイカの型が出やすい傾向があります。
考えられる要因は、
・岸辺にベイトが寄るので、活性が高まる
・ラインやハリなどが見え難くなり、警戒心が下がる
・人が少ないので、プレッシャーが下がる
などが上げられます。
それでは釣り方別に、荒れ気味の天気時のアドバイス!
エギング
荒れ気味の天気でのエギングではまず、
ロッドを長く、ラインを細く、エギを大きく
するのが必須です。
ロッドを長くするのは投入時の遠心力を増して、遠くへ飛ばすためと、エギのフォール時にティップを海面に近づけることで、ラインを風から守るため。
ラインを細くするのは、空気抵抗を減らして遠投力を上げるのと、風の影響を減らすため。
エギを大きくするのは投入時の遠心力を増すことと、波風に負けずにエギを海中で安定させるため。
強風時のエギ・アクションは、ショートジャークが基本
ジャークが大きいと、ラインが空にある時間が長い分だけ、風による余計な動きが出てしまいます。
大きなアクションを控え、どうしても動かしたい場合は、ショートジャークの回数を増やしましょう。
泳がせ釣り
泳がせ釣りでは、アオリイカの掛かりをよくするため、竿がよく曲がって粘る、チヌ竿やグレ竿を使用される方が多いです。
そのような竿はアオリイカの掛かりが浅い時にバレ難いメリットがあります。
しかし、強風時は竿が曲がる分だけ、竿自体が風に煽られやすく、とても扱いづらくなります。
しかも重たい仕掛けを投げる竿ではないので、仕掛けの投入で強風に負けてしまうなんてことも…。
そんな時に使いたいのが、カゴ竿です。
カゴ竿は竿全体に張りがあるので風にも煽られません。
投入時のパワーがあるのでよほどの強風でない限り、しっかり飛ばせます。
しかも、ガイドが少なくて径が大きいのも、強風時の遠投に有利です。
浅い掛かりの場合はバレやすいですが、強風時は操作性を優先した方がよいと考えます。
ヤエン釣り
これまでの中でもっとも風を苦手とするのがヤエン釣りです。
その理由は風があると、アオリイカを掛けてからのヤエンの投入動作が、とてもやり難いからです。
それに加えて、ラインやヤエンが風に煽られて、ヤエンのフォール中に糸絡みする危険も…。
これまでの中では唯一、強風時には推奨できない釣法です。
アドバイスをするとしたら…、風裏を探してくださいということだけでしょうか?
強風時はアオリイカがよく釣れますが、釣り場に立てないほどの風、身の危険を感じるほどの波の時には安全を優先して、竿出しを控えましょう(そこまで荒れたら当然、釣れません!)。