真夏の高海水温期のピンギス・シーズンが終わると、秋の落ちギスシーズンが始まります。サイズアップや数釣りが楽しめる時期です。そこで今回は、タックルや釣り方など、秋の落ちギス攻略法を詳しく解説します!
【秋の投げ釣り】食べて美味しい、落ちギス狙いを楽しもう!
落ちギスとは
落ちギスとは、夏場に浅瀬に棲息していたキスが、秋の海水温の低下に合わせて深場へ移動することです。
深場と言っても、越冬ギスのような水深5〜10mの場所ではなく、水深2m前後のイメージ。
サイズはピンギス〜中型まで混じり、ときには大型が混じることも珍しくありません。
落ちギスは、冬を越すための準備期間に入り、エサを荒食いする傾向があります。
そのため、一度群れを見つけると、同じ場所でずっと釣れ続けることがあります。
落ちギス狙いのポイント
砂浜であれば、30m以上沖を狙いましょう。
浅瀬の続く遠浅の砂浜はポイントとしてあまり期待できません。沖で深くなっているなど、水深に変化のある砂浜がよいでしょう。
砂浜の中でも、離岸流のある場所が好ポイントとなります。
離岸流とは、打ち寄せる波の引き波が一点に集中して沖に払い出す流れのことです。
こうした海中に変化のあるポイントにはエサが多く、キスに限らず魚が集まる好ポイントになるので覚えておきましょう。
押し寄せる波を見渡した時、白波の立たないところが離岸流の発生しているポイントとして可能性が高くなります。
離岸流がよくわからない時は、こだわって探し続ける必要はありません。色々な場所に仕掛けを投げてみて、キスのアタリのある場所を探しましょう。
なお、砂浜の近くの堤防であれば、ちょい投げタックルでも深い場所を探ることが可能です。堤防からであれば、沖に向かって一定方向にキャストするだけでなく、水深に変化のあるラインを、横に仕掛けを引いてくることも可能です。
※たいていの砂浜には、左右の両側に堤防があります!
落ちギス狙いの仕掛け
一般的な釣師であれば、上記の仕掛けでキス釣りを楽しむことができます。
キス釣りは、手返しよく効率のよい釣りではありません。毎回、遠投~回収を繰り返す釣りなので、一度により多くのキスが掛かる確率が高い、3本以上の複数バリの仕掛けを推奨します。
ハリの大きさは食い込み重視、小さめの7号程度がおすすめです。
また、リールに巻く糸は飛距離を向上させるため、PEラインが主流となります。
↓ちなみに、本格サーフの仕掛け。
100m以上、仕掛けを飛ばせるのが本格サーフタックルの特徴です。
広範囲を探れることから、落ちギスシーズンには特に有効ですが、ロッドとリールは20号オモリをしっかり飛ばせる、専用の大型機種が必要となります。
加えて、飛ばすためのキャスティングテクニックが必要となり、初心者の方は練習が必要です。興味のある方は、ぜひチャレンジしてみましょう。
落ちギスの釣り方
エサは日本ゴカイ(小ケブ・赤ケブ)を、多めに準備しましょう。
釣り方は置き竿よりも、常にラインを張りながらのゆっくりリーリングする引き釣りがよいです。こうすることで、アタリがあるポイントを常に探れることと、キスにエサをアピールできます。
落ちギスは活性が高いので、キス同士が競い合いながらエサを捕食するイメージとなります。
キスは群れでいる可能性が高いので、アタリがあれば、同じポイントに仕掛けを投入することが重要です。
また、エサ付けは1本掛けをせずハリの長さにカット、アピール重視であれば、1cm以内の垂らしを残しましょう。
なお、キスは波気のある日よりも、凪の方が食いがよいとされています。
天気が荒れ気味の時には、竿出しを控えるか、比較的波の穏やかな港内の深場を狙うのがよいです。
サーフでのキス釣り必需品
ダイワ(Daiwa) クーラーボックス 釣り クールラインα S1000X SURF
キス釣りの必需品と言えば、まずはクーラーボックスです。砂浜からの地熱は、堤防などにくらべて高いので、エサや釣った魚が傷みにくい、なるべく保冷力の高いクーラーを選びましょう。
サーフ専用のクーラーボックスは、餌箱やロッドスタンド、投入口などの付属品が充実していておすすめです。また、車からポイントまで距離がある場合が多いので、コンパクトで機動性の良いサイズのクーラーが人気があります。
ダイワ(Daiwa) ロッドホルダー サーフスタンド 750
ロッドスタンドは様々なタイプ種類が販売されていますが、基本的には竿やリールに砂が付着するのを防ぐのを目的とします。竿やリールに砂が付けば故障の原因にもなりますので、必ず準備しましょう。
また釣れたキスの針外しの際にもロッドスタンドがあれば仕掛けが絡み難く便利です。
三脚式の製品が安定性が高く、複数本の竿を置く事ができますが、砂浜に挿して使用するシングルタイプも人気があります。
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冷たい北風が吹き始めると落ちギスのシーズンは終わり、越冬ギスシーズンが始まります。
越冬ギスの釣り方については、また別の機会に解説を行います!