【グレ釣り初心者の疑問】パン粉釣法ってどうやるの?

グレ
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見かける機会が少なくなりましたが、かつて一世を風靡したグレのパン粉釣法。今でもパン粉釣法にこだわってグレ釣りをされている方も多いのではないでしょうか。パン粉釣法には、状況によって発揮される威力があり、通常のマキエを使用したフカセ釣りと大きく差がつく場合も多々あります。パン粉釣法はグレ釣り師にとって、とても魅力がある釣りなのです。

今回はパン粉釣法の魅力、またどんなときに威力を発揮するのか、釣り方とともに解説します。

【グレ釣り初心者の疑問】パン粉釣法ってどうやるの?

グレパン粉

 

パン粉釣法のマキエの作り方

バッカンにパン粉(2キロ)集魚剤1掴みを入れて、よく混ぜます。集魚剤はグレ用の、アミ系、にんにくなどの成分が含まれた製品が集魚効果も期待できるのでおすすめです。

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パン粉と集魚剤がよく混ざったら、海水を少しずつ入れながら手で混ぜます。
混ぜ方は、指を立てて、指先で撹拌するイメージで行うと上手く混ざります。

仕上がりは、ぎゅっと握って作った塊を海に放り込み、着水と同時にバラける具合がベストです。塊の状態で沈んでいく場合は、固過ぎですので必ず釣る前に確認しておきましょう。

このとき、パサついた状態なので遠投が効きませんが(達人ならそれなりに飛ばすことが可能)、パン粉釣法は遠投をせずに近場にグレを集めて狙う釣りなので、遠投をあまり意識しなくても大丈夫です。

パン粉釣法のサシエの作り方

完成したマキエをツケエサ箱に入れて、少し水を加えます。
水を加えたら手で混ぜず、エサ箱を左右にシャカシャカ振って、水分を馴染ませます。こうすることで、満遍なく水分を行き渡らせることができ、ツケエサの固さにムラがなくなります

仕上がりの硬さの目安は、グレバリ6号と同じ大きさの玉を作った時に、耳たぶの硬さ程度になるように水分調整してください。
それよりも固いと沈みが速過ぎるし、柔らかいとハリ持ちが悪すぎてグレが食う時間が無くなります。

パン粉釣法の仕掛け解説

普通のグレ仕掛けで問題ありませんが、浅タナを意識した仕掛けを準備しましょう。固定仕掛けや、アタリウキを使用するなど、一ヒロ範囲のタナで確実にアタリを取れる工夫が必要です。ここで考慮しなければいけないのは、ツケエサの重みです。基本的に仕掛けにガン玉を打つことはしませんが、ツケエサの自重と沈下速度のバランスを考える必要があります。

また、よりパン粉釣法を極めるのであれば、2本バリの専門仕掛けにチャレンジすることもおすすめします。

パン粉釣法の仕掛けは、ヘラ釣りからヒントを得ており、上バリがコマセ、下バリが食わせエサ用となっています。

タナのイメージは海面から1ヒロまで、もっとも反応があるのは半ピロのイメージです。

パン粉釣法の釣り方

比重の軽いパン粉を撒き続けることで、浅ダナにグレを浮かせることが、パン粉釣法の肝となります。そのため、タナは深く探らず、海面から約1ヒロまでを狙います。

パン粉を撒き続けると、エサ取りも含め様々な魚が集まりますが、そのうち、集まる魚がグレばかりになるのがパン粉釣法の特徴です。加えて、グレの食いが持続する傾向が強いのもこの釣りの特徴です。

基本的にガン玉は使用せず、ハリに装着したパン粉のツケエサの重みだけで自然に落とし、アタリを待ちます。アタリがなければ、狙う浅ダナの範囲内で、細かくタナ調整をしてください。

 

パン粉釣法のメリット

●エサ代が安く済む

グレ釣りでは沖アミに集魚剤、パック詰めされたツケエなど、なにかと費用がかかってしまいます。
しかし、パン粉釣法であれば、パン粉にわずなな集魚剤のみ(高海水温期は集魚剤なしでもオッケー)で十分にグレを釣ることができるので、とても経済的です。

●浅ダナで食いが持続する

パン粉に集まったグレは湧き上がり、食いが持続する傾向がとても強いです。
しかも、岸際に釘付けすることができるので、手返し良く数釣りを楽しめます。また、釣り人が多く、プレッシャーの高い釣り場でもパン粉釣法の威力は発揮されます。

●エサ取りに強い

グレのみを釣ろうと思ったら、沖アミよりも断然にパン粉の方が効果を発揮します。
スズメダイが沸き上がっても、サシエのパン粉には見向きもしません。
ただし、イスズミ、アイゴ(バリ)など、一部の魚はパン粉への反応がとても高いです。

パン粉釣法のデメリット

●釣れる魚の種類が少ない

磯釣りのメインターゲットはグレですが、季節や潮によってはマダイ、イサキ、青物などの魅力的なターゲットの回遊が活発になります。
これらの魚は沖アミへの反応がとても高いですが、パン粉では釣果に期待がもてません。

●冬に釣れない

パン粉釣法のグレ釣りはあくまでも、初夏から晩秋にかけての高海水温期限定の釣りとなります。寒グレの時期に、パン粉で釣れないわけではありませんが、パン粉釣法のメリットが大きく生かされるシーンが少なくなります。

まとめ

高海水温期にどうしても数釣りをしたいのであれば、パン粉釣法を覚えておいて損は全くありません!
パン粉の盛んな地域の磯では、高海水温期の竿頭は、パン粉釣り師であることがお決まりです。
沖アミでのグレ釣りで限界を感じていたり、または、新しいジャンルの釣りに挑戦したい方は、ぜひ、チャレンジしてみては?

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