磯釣り愛好家のみなさんは、千円以上の高いウキを使うひとが多いです。
しかし、釣具店のワゴンコーナーには、千円以上のウキと形状がほとんど同じ、号数の表示が全く同じウキがわんさかあります。
どうして、ワゴンセールの安いウキをみなさん、使用しないのでしょうかね???
【磯釣りの疑問】高いウキと安いウキの違いとはなに?
ウキの価格の差は、品質の違いです。
この疑問を持たれている方は、ウキの品質の違いの中身を理解されていないのでしょう。
高いウキと安いウキの品質の違いは大きく分けて、浮力の精度、強度、材質の3つがあります。
浮力の精度
ウキには必ず、B、0などの浮力の表示があります。
しかし、実際に使用してみると、表示の浮力と実際の浮力が大きくかけ離れていると思ったことはありませんか?
高いウキほど、比較的表示に近い精度で商品化されており、安いウキほど表示浮力とかけ離れていることがあります。
浮力の精度で特に注意をしたいのが、ノーシンカーでグレを狙う釣り人です。
ノーシンカーで狙うために0や00の浮力のウキを購入したのに、浮力が全く合わずに、シンカー(ガンダマ)を使うなんてことも…。
ノーシンカーのグレ釣りにこだわる方は絶対に、浮力の精度の高いウキ、つまり少々お値段の高いウキを使用するようにしましょう。
強度の違い
ウキの強度とは塗装面、リングの2箇所がチェックポイントになります。
塗装面の強度がなければ、岩にちょっとぶつけただけで塗装が剥がれるなんてことも。
塗装が剥がれたウキは浮力が変わってしまって、使い物にならなくなります。
リングについては、接地面が剥がれたり、錆びたりすることがあります。
それなりのウキであれば、強度は万全です。
材質の違い
価格が1800円を越えるあたりが、ウキの材質の境目です。
それ以上だと木材、それ以下だと樹脂を使用していることが多いです。
ウキの性能については、木材と樹脂では大きな違いがあります。
木材のウキは、潮馴染みしてからの沈下速度が比較的遅くなります。
樹脂のウキだと、潮馴染みしてからの沈下速度が比較的速いです。
この速度の違いは、2つの大きな差となります。
1つめの大きな差は、樹脂だとウキと同時にサシエも速く沈下するので、グレのタナを一気に通過してしまう心配があります。
2つめの大きな差は、グレのアタリの視認性。
沈下速度の速い樹脂のウキだと、ウキが沈んでいるのか、グレのアタリなのか、判別がとても難しいです。
なお、木材のウキの理想的な馴染み方は、「ウキがイヤイヤしながら沈む」と表現されます。
つまり、ウキが浮き上がりそうだけど、極ゆっくり沈んでいる状態です。
磯のグレ釣りで、シビアなアタリを攻略するのであれば、木材のウキが有利です。
グレ釣りを上達したいのであれば、木材を使用したお高めのウキがベストです!