エギングよりも型が出やすく、ヤエンよりもフッキングしやすいことから、熱烈な愛好家の多い泳がせ釣りのアオリイカ狙い。
活性の高いアオリイカの群れに遭遇すれば、一流し一匹の抜群の釣果を叩き出すほどの威力を発揮してくれます。
しかし、海水温が急激に下がったり、釣り人による連日のプレッシャーで、アオリイカの乗りが低下することもあります。
そこで今回は、泳がせのアオリイカ狙いで、反応が悪かったり、釣れなかったりする時に行いたい、仕掛けの工夫を解説します。
【泳がせ釣りのアオリイカ】釣れない時に行う、仕掛けの工夫とは?
深く探る
低活性時のアオリイカは、お腹を空かしていても、海底から離れずにエサの方から来てくれるのを待つ習性があります。
そのため、タナ設定が浅ければ、深くして探ってみましょう。
低活性時のアオリイカ狙いのタナ設定は、底ギリギリが基本となります。
根掛かりに注意して、底を探りましょう。
ステン式よりハリス式
ステン式、つまり跳ね上げ式の泳がせ仕掛けは、アオリイカの掛かりがよいのですが、シルエットが濃いことから、日中の泳がせ釣りでは反応が悪い傾向があります。
シルエットの出難い夜釣りでは比較的乗りがよいものの、アオリイカの警戒心が高い時期になると、夜でも反応がなくなってしまいます。
そのため、アオリイカがいそうなのにアタリのない時は、ステン式よりもハリス式を使うようにしましょう。
ハリス式も、ハリスが細いほどアオリイカの乗りがよくなります。
細ハリス使用時はライン切れの心配があるので、なるべく柔らかい竿を使うようにしましょう(1号程度)。
一段バリ、軸の細いハリを使用
泳がせのアオリイカ仕掛けでは、傘針と呼ばれるものを使用します。
傘針は、活きエサにアオリイカがアタックした時の掛かりがよいのですが、複数のハリを束ねているので重たかったり、シルエットが大きかったりすることで、警戒心の高いアオリイカに見切られることがあります。
アオリイカの泳がせ仕掛けには掛かりを優先した、二段傘針タイプがありますが、比較的軽くてシルエットが小さい一段タイプを選び、それでも反応が悪い時は、軸細の傘針を選ぶようにします。
軸細タイプに替えるだけで、乗りが格段にアップすることがあります。
ウキを外す
ウキの抵抗によって生じる、活きエサの不自然な泳ぎを、アオリイカが警戒することがあります。
そんな時はウキを外すことで、活きエサの泳ぎが自然な状態に近くなるので、アオリイカの食いがよくなることがあります。
ただし、根が荒かったり、海藻の多い釣り場では根掛かりが多発したりすることがあります。
ヤエンに替える
アオリイカの警戒心の高い時、もっとも反応がよいと思われる仕掛けはヤエンです。
ウキも、シルエットが邪魔になる掛け針もないので、自然に近い状態を演出できます。
ヤエン初心者には、ヤエンの投入が難しいですが、こればかりは数をこなして慣れるしかありません。
アオリイカの反応が悪い時は、潮のせいにせず、仕掛けの工夫を行うことでまずは反応をみましょう。
前述の作業をしてもアタリのない時は、この場にいないと判断し場所替えを行いましょう。