ヒラメ狙いで必ず持っておきたいルアーがミノーです。
ヒラメの好むベイトフィッシュにシルエットがよく似ており、実績もかなりあります。
ただし、ミノーは選び方と使い方によって釣果に差が付いてくるものでもあります。
私も長年ヒラメ狙いをしてきた中で、その釣果の差を身を持って経験してきました。
今回は私なりの、ミノーの選び方と使い方について解説させていただきます。
【ルアー初心者】ヒラメ狙い、ミノーを極める選び方と使い方
ミノーの選び方
飛距離が出るもの
主にサーフで釣りをするヒラメ狙いにおいて、まっさきに必要になるのが飛距離。
あまり水深が無いサーフにおいては、遠くへキャストすればするほど、ヒラメに出会う可能性が高くなります。
また、ヒラメ狙いには風を伴うことも多いため、快適に釣りをしていく上でも飛距離は必要となります。
ヒラメ狙いでは、重心移動システムが搭載されたもの、もしくはウエイトが30g程度あるミノーを選ぶようにしましょう。
なかでも重心移動システムのミノーは、ほとんど自動的に飛行姿勢を安定させてくれるので、初心者でも簡単に飛距離を出すことができるのでおすすめです。
ウエイトが30g程度あるミノーは、流れや風の影響を受けづらいので最低でも2~3個常備しておきましょう。
3本フックと2本フックを使い分け
ヒラメは噛み付き型のバイトをする魚です。
そのため、フックが多ければ多いほど初期掛かりする可能性が高くなります。
まずは3本フックのミノーを用意しましょう。
3本フックのミノーサイズは、12cm~14cmのものがおすすめです。
ただし、3本フックのミノーにも欠点があります。
それは、ラインとフックが絡んで動きが悪くなることです。
特にリフト&フォールでは、かなりの確率で絡んでしまいます。
そのような使い方をするときは、ラインとフックが絡みにくい2本フックのミノーを用意しておくとよいでしょう。
大きさは9cm前後のものがおすすめです。
しっかりアクション
ヒラメ狙いでは、離岸流や横からの流れといった複雑な要素が絡むポイントを狙うことが多くなります。
そのため、しっかりアクションするミノーを選ぶようにしましょう。
あまり水を掴まずアクションしないようなミノーは非常に扱いにくいです。
目安としては、ボディーが少し太目のものを選ぶとアクションがしっかりしていることが多いので覚えておきましょう。
最近ではメーカーのホームページでルアーの水中でのアクション動画を配信していることも多いので、そういったものも参考にしてみてください。
ミノーの基本的な3つの使い方
ただ巻き
ミノーの最も基本的な使い方になります。
ロッドの位置を固定して、ハンドルを回すのみ。
ミノー本来のアクションでヒラメにアピールします。
ヒラメは目がよいため、速めのリトリーブを心がけてみてください。
ゆっくりだと、ヒラメにルアーを見切られてしまいます。
ストップ&ゴー
リトリーブしている途中でハンドルを巻く手を止めて、ヒラメにバイトするチャンスを意識的に作るアクションです。
ただ巻きでミスバイトがあるような状況で使ってみるとよいでしょう。
ストップを入れる時間が長いと見切られてしまうため、一瞬でよいと思います。
リフト&フォール
シンキングタイプのミノーを使って、ロッドで操作します。
ボトムまで沈めたミノーをロッドで上方向に操作して持ち上げ(リフト)てから、ボトムまで沈める(フォール)ことを繰り返します。
一定のリズムで行うことが基本で、ボトムにミノーが着く直前にバイトしてくることが多いです。
フォールのときに、よく集中するようにしましょう。
この使い方では、2本フックのシンキングタイプの固定重心ミノーが扱いやすくておすすめです。
ベイトが非常に多いときや、他のフィッシュイーターが多いとき、また水温が低い時期に有効となる使い方なので覚えておきましょう。
ミノーをさらに使いこなすための5つのこと
飛距離を伸ばす工夫をする
ヒラメ狙いで実績が高いミノーですが、デメリットもあります。
それは、飛行姿勢が乱れて飛距離が落ちることです。
ヒラメ狙いでは風を伴うことが多く、飛行姿勢が乱れやすいのでその対策が必要になります。
その対策方法とは、タラシを長くして、大きなモーションで加速させつつキャストすることです。
ミノーの飛行姿勢が乱れる1つめの原因は、ティップの振幅が伝わってしまうこと。
タラシを長くすると、ロッドティップの振幅がミノーに伝わりにくくなり、飛行姿勢を安定させることができます。
2つめの原因は、瞬間的なキャストです。
衝撃が強く加わるようなキャストをすると、ミノーがバランスを崩して飛行姿勢が乱れてしまいます。
なので、大きなモーションでだんだんと加速させつつキャストするようにすると、飛行姿勢を安定させて飛距離を伸ばすことができるので覚えておきましょう。
波の背中側にキャストする
波によってミノーが押されると、アクションしないまま手前に寄ってくるだけになってしまいます。
そのため、波の手前側ではなく、背中側にキャストすることを意識しましょう。
初心者は一度で成功させることは難しいと思いますので、波をよく見てうまくタイミングを合わせてキャストするようにしましょう。
何度か同じコースを通す
ヒラメは、ルアーを見つけて追いかけては砂に潜るといったことを繰り返します。
なので、ミノーを使ってヒラメをおびき寄せるイメージで、何度か同じコースを通すようにしてみてください。
私の場合ですが、最低でも3回は同じコースを通すようにしています。
そのときの注意点ですが、リトリーブがゆっくりだと1回で見切られてしまうので、速めのリトリーブを繰り返すように心がけてみてください。
同じ形のフローティングとシンキングを使い分ける
ミノーには同じ形でフローティングとシンキングが用意されているものがあります。
潜行深度の違いもありますが、ここで使い分けたいのはアクションの違いです。
フローティングはピッチが速いものが多く、シンキングは水押しが強いものが多いです。
ヒラメはアクションの違いで反応が変わってくることがあります。
同じ形でもフローティングとシンキングではアクションに違いが出るので、使い分けてみることで、当たりパターンを察知するのに役立ちます。
ロッドを構える位置で潜行深度を調節
ヒラメは基本的にはボトムから2メートル以内が、バイトしてくる範囲と考えてみてよいでしょう。
しかし、状況によってボトムから50cmくらいまでしかバイトしてこないといったことがあります。
なので、ロッドを構える位置で潜行深度を調整してみることをやってみてください。
使い分け方としては、上方向、中段、下方向とロッドを構える位置を変えてみるとよいでしょう。
同じミノーでも上方向と下方向では、1mくらい潜行深度が変わります。
レンジを意識したロッド・ポジションを行いましょう。
まとめ
ミノーの選び方についておさらいすると、
- 飛距離が出るもの
- 3本フックと2本フックのもの
- しっかりとアクションするもの
基本的な使い方は、
- ただ巻き
- ストップ&ゴー
- リフト&フォール
さらに使いこなすときに意識したいことは、
- 飛距離を伸ばす工夫をする
- 波の背中側にキャストする
- 何度か同じコースを通す
- 同じ形のフローティングとシンキングを使い分ける
- ロッドを構える位置で潜行深度を調節する
以上になります。
選び方と使い方でヒラメ狙いのミノーは釣果に差が付きます。
今回の記事を参考にしてミノーの使い方を極めてみてくださいね!