仕掛けをまだ作った事のない初心者の方だけでなく、完成度が高いことからベテランの方まで使用している方も多いのではないでしょうか?
しかし、仕掛けを自作することにはメリットもたくさんあります。今回は鮎釣り仕掛けの自作にはどんなメリットがあるのか、また作るのに必要な道具を紹介します。
《鮎釣り初心者》鮎仕掛けの自作、そのメリットと必要な道具とは?
自分で仕掛けを作るメリット
初心者の方が鮎釣りに手軽にチャレンジできるよう、また高齢者の方が仕掛けづくりの手間を省けるよう、現在たくさんのメーカーから完成度の高い仕掛けが販売されています。
ではわざわざ自分で仕掛けを作る理由は何でしょう?
それはズバリ、長く鮎釣りをしていく中で生まれる、細部へのこだわりです。
上達すると、機能の高いタックルが欲しくなるのと同様、接続部分の強度や、ラインの号数バランス、また掛かる鮎のサイズや河川状況など、仕掛けにもよりこだわりを持つようになります。
それぞれ違うメーカーの、使用したいラインやハナカンなどの小物も組合わせて作ることができます。
また仕掛け1本あたりのコストを抑えるということも、自作する理由の一つにあるのではないでしょうか。
必ず必要!編み付機
天井糸の遊動編み付、金属ラインの上下接続部、目印の編み付、移動ハナカン編み付などです。
自分で仕掛けを作るなら、これらの編み付けをするのに編み付機(台)が必ず必要になります。高額な商品が多いですが、最近では低価格で高機能な編み付機も多く発売されています。
逆に言えば、これさえあれば鮎の仕掛け造りはほとんどできてしまうのです。
●タックルインジャパン アユプロノットマスターL
巻き取りカウンター機能の付いたこの仕掛け編み付台の特徴は、ラインのスプールや仕掛け巻きのまま固定でき、そのまま編み付けることができます。
カウンター機能は、「ハンドル一回転で何センチ」と、それぞれのスプールの一回転の巻き取り量を覚えておくことで、仕掛けを作りながら簡単に仕掛けの長寸が分かる優れ機能です。
また巻き取り時に撚れも入りません。コンパクトに折りたたむ事ができ、遠征時の持ち運びや、収納にも便利です。
<アユプロノットマスターL 製品紹介動画>
イカリ針をつくる
イカリ針は、バラの針を3本、4本を好きなハリスの号柄と組み合わせて作ります。針の重さとハリスの太さで垂れの具合を調整したり、ホームグラウンドの河川の鮎サイズに合わせた針とハリスのバランスを作る事ができます。
また、市販の出来上がったイカリ針ではトラブルが多くなった時、自分で針を巻くことで解消できる場合があります。
手で巻く際に必要な道具/ボビンホルダー
根巻糸で針を巻く際、根巻糸のラインがバラけないようホールドでき、必要な分だけを引き出して使用することができます。
無くても巻くことは可能ですが、あれば確実にスピードアップできます。
●タックルインジャパン セラミックスーパーボビンホルダー
根巻糸が通る先端がセラミック製で、摩擦熱で切れるトラブルがありません。
また、アームの部分にラインが絡まらないよう、ラインストッパー部分にホールドできます。
サカサ針の中ハリスへの接続にも根巻糸を使用する人も多く、同じくこのボビンホルダーがあれば小さなサカサ針の巻きつけもスピーディーです。
<名人の針巻き動画>
針巻き器を使用して針を巻く
初めて針を巻くとき、手巻きから入るか、針巻き器から入るかでその後の傾向が決まります。
どちら派にしても慣れてしまえば、巻く速さはあまり変わらないと思いますが、この針巻き器はイカリ針のセンターにハリスを確実に通せる設計で仕上がりにムラがありません。
●オーナーばり 鮎イカリ用針巻き器
ワンタッチ機構でハリの脱着が可能で、針のサイズに合わせて針受け台を選ぶことができます。携帯に便利なコンパクト設計になっています。
仕掛けハサミは専用の製品を
鮎釣り仕掛けを作るにあたって侮ってはいけないのが、仕掛けハサミです。
鮎仕掛けは細いラインを使用し、ハナカン周りなど使用するパーツは細々としたものが多いです。刃先の大きなハサミはカットし難くおすすめできません。
また金属ラインを使用する場合は、専用のハサミを使用しないと切れなかったり、切れ味が落ちてしまうので注意が必要です。